見た映画、読んだ本、おすすめなんかを紹介します。
話し上手は「相づち」が9割 (宝島社新書 239)
吉田たかよし

NHKアナウンサー、国会議員秘書、医師と異色の経歴をもつ著者がかたる相づちの重要性とうちかたのこつ。

僕は正直人見知りで初対面の人と長く話すのは苦手なんですが、このタイトルを見て「これは!」と思って読んでみました。

本の中で書かれているとおり、だれしも話したい願望があるというのは納得するところで、話べたの僕でさえしっかり話を聞いてくれる人にはいろいろ長々と語ってしまうこともあります。それがけっこう気持ちよかったりします。

そういう風に、とにかく気持ちよく相手に話させればいい、そうすれば自分は相づちだけでも相手は満足して、自分を好きになってもらえる。

そのための相づち術が書いてあります。どのように相づちを打てばいいのか。分かりづらく長々と話す人の話を分かりやすく誘導する方法や失礼にならないように話を切り上げる方法まで。

話べたなひとは相手にしゃべらせるといい、ということですね。

おすすめ度:
赤い指
東野圭吾

お父さん、お母さん、一人息子とぼけてきたおばあさん。そんな4人家族。

ある日、家に帰ると庭に小さな女の子の死体が。聞いてみれば息子が殺したという。すぐに自首しようという父親。息子の将来を考えて隠せという母親。現実から逃げるだけの息子。

考えた結果、死体は近くの公園のトイレに。すぐに警察が来、隠し通すことはできないとさとる。息子の将来、自分たちに対する世間の風当たりを考え、警察には自首するが事実とは違うことを告白することに決めた。ぼけたおばあさんがやってしまったと・・・

何もやってはいない、年老いた自分の母親を犯罪者にしてしまうという事実に苦しむ父親。そして彼の妹が明かした衝撃の事実とは・・・

やり手刑事との駆け引き、そして最後に待つ予想外の結末がなかなか。

おすすめ度:
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
東野圭吾

パラレルワールド。このタイトルどおり、2つの世界が交互に描かれる。
崇史と智彦、そして麻由子。
麻由子と付き合っているのが智彦である世界。
そして麻由子と付き合っているのが崇史である世界。

ある日、崇史は自分の記憶に違和感を感じるようになる。
今と記憶に矛盾が生じている。

後輩篠崎の不可解な退職と失踪、連絡を取れない智彦。
なにかがおかしい。
徐々に正しい記憶を取り戻す崇史。
この記憶の矛盾の原因が、智彦の研究していた”記憶の改編”にあると気づき始める。
自分の記憶が改編されている。
そしてようやくすべての記憶を取り戻したとき・・・


おもしろかった。最後のほうは展開が気になって一気に読んでしまった。徐々にじょじょに真相が明らかになっていって、最後は生々しくていやな結末になるのかと一瞬思わせつつも、なんか気持ちのいいラストだった。

おすすめ度:
白夜行 (集英社文庫)
東野圭吾

今、月9でやってる「ガリレオ」の原作『探偵ガリレオ』を書いてる東野圭吾。東野圭吾の作品はいろいろ映像化されててドラマでは『白夜行』、映画では『手紙』など、そして今度は『容疑者Xの献身』も映画化されることが決まったらしい。

少し前に『幻夜』という作品を読んだ。あとがきを読んで分かったんだけど、どうやらこれは『白夜行』の続編というか姉妹作というかそういう感じのものだったらしい。順番が狂ってしまったんだけど、読みたくなって読んでみた。

物語は二人の人間を中心に進んでいく。質屋の息子と母子家庭の女の子。彼らが小学生の時のひとつの殺人事件からはじまり、中学時代、高校時代、大学時代と話は進んでいく。彼女の魅力に魅了される男がいる一方で、彼女の周りで起こる出来事に疑問を抱く男も出てくる。ばらばらだった前半のひとつひとつの出来事が、終盤に向けて一つの結論に向かって集約されていく。そしてやっと、ある殺人事件の決定的な証拠を発見し、最重要人物にたどり着いたというところで・・・

『幻夜』を読んでいたのでなんとなくは予想してたけど、”やっぱりそこまでか”というのが僕の率直な感想です。男の僕が期待する結末ではないけど、そのはがゆい感じがまた面白さでもあるのかもしれません。

おすすめ度:
数学的にありえない〈上〉数学的にありえない〈下〉
アダム・ファウアー

 
癲癇の症状に悩まされていたデイヴィッド・ケイン。彼はこの症状を抑えるためにある医師の作った試験薬を飲み始めた。これをきっかけに彼にある能力が宿り始める。それは・・・未来の予知

ピエール=シモン・ラプラスによって提唱された概念『ラプラスの魔』、「もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。」

デイヴィッドはこの能力を持つことにより、自分が何かの行動を起こすことにより、好ましい未来を選ぶことができるようになった。

しかし、この能力を持ったがゆえに、研究者達に狙われることとなる。とうとう捕まってしまったデイヴィッド。助けに向かうCIA工作員ヴァナー。デイヴィッドの選んだ未来とは・・・


いや、おもしろかった。話の基本的な部分に確率論、量子論なんかがあって、ラプラス、ハイゼンベルクアインシュタインなんて人名が出てくるんですけど、根っからの理系人間である僕にはほんと面白かった。ラプラスの魔なんて概念も初めて知りましたし。描写がね、いろいろ戦ったりするんだけど、描写がちょっと痛々しくてそこがちょっと。でもよくできた話でした。なんか著者の頭のよさがひしひしと感じられます。

おすすめ度:

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包帯クラブ The Bandage Club
天童荒太

を、周りの人間から見るとたいしたことないような傷に思えても、本人にとって小さくはない傷を受けた場所に、包帯を巻く。巻くことによって何が変わるわけでもないのかもしれないけれど、なんか気持ちがになる。

傷を受けて、その傷が包帯によって楽になって、そんな経験をした高校生が友達とともにいろんな人の、傷を受けた場所に包帯を巻く。そんなクラブの物語。


忙しい毎日、寝る前のほんの10分、読むとなんかほっとさせてくれる、肩の力を抜かしてくれる、そんな物語でした。

おすすめ度:

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Author:はまお 24才 大学院生
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・東京タワー・江戸川乱歩賞

  

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